コロナ禍の中でお客様の、 サプライチェーンを守り抜いた矜持

S.M

Sumitronics (Thailand) Co., Ltd.
Sales & Project Management
Department Manager

2016年入社

日々の業務について

お客様とタイの現地スタッフをつなぐ窓口を担当

2016年に中途採用でスミトロニクス・タイへ入社。当社で最も大きな日系大手電機メーカーを担当するチームに配属され、約8年半にわたって担当し続けてきました。現在は、プロジェクトマネージャーの立場で案件の責任者として部品調達から製造までのプロセス管理、予算管理やレポーティング業務など、さまざまな業務を担当しています。通常、お客様からは日本語で連絡やお問い合わせを受けるため、私が窓口となって現地スタッフに展開し、対応しています。2024年に管理職に昇格したことで仕事のレイヤーが一つ上がり、予算管理や与信のチェックの業務も加わりました。また、以前は案件についてマネージャーに判断を求めていましたが、昇格後は自分が最終判断を下す立場になり、その難しさを痛感しています。さらに拠点単体だけで物事を考えるのではなく、スミトロニクスグループ全体を意識して考えるケースも増えてきました。

成功談・失敗談&やりがい

想定外の危機をチームワークで乗り越えた

私たちは、お客様の製造プロセスの一部を担い、PCBA(Printed Circuit Board Assembly)と呼ばれる電子基板に使用する部品を調達・在庫し、自社工場で電子基板に実装(電子部品をはんだ付けして電子回路を形成する工程)を行い、お客様に納品します。このプロセスの管理は現地スタッフがメインの担当ですが、急な変更やトラブルが起きた場合に顧客や製造現場など、各所と迅速に連携できるように、日頃からコミュニケーションを密にとるように心がけています。私が現地スタッフと関係を構築するうえで、大切にしているのは“対等”であることです。役職や役割は違いますが、人として常に“対等”に接するべきだと思っています。

入社以来、最もチャレンジングだったことはコロナ禍への対応でした。2020年の3月頃からアジア各国でもロックダウンが本格化し、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の観点から、当社他拠点の生産の一部をタイに移管することになりました。生産量が通常の2倍になるという、かつてない規模の生産移管です。準備を進めるうちにタイもロックダウンになり、不慣れな在宅勤務でのオペレーションを強いられました。そうした状況でもお客様のサプライチェーンを停滞させずに供給を継続できたのは、チームのメンバーと日常的に築いてきた信頼関係により、コミュニケーションの密度と精度の高さを維持できたからだと思います。想定外の危機に瀕してもお客様のサプライチェーンを守り抜いたことには⼤きな喜びがあり、私たちチームの誇りとして胸に深く刻んでいます。

Interview

これからの夢や目標

新しい案件や新天地で知見と経験を充填する

サプライヤーからよく言われるのは、当社と他社のカラーの違いです。当社は相互にメリットが享受できるような提案をするなど、とてもスマートで気持ちのいい商談をしてくれると聞きました。利益を上げるためには時に厳しい交渉も必要かもしれませんが、サプライヤーとの関係においても“対等”という意識が働いているのだと思います。当社と取引して良かったというサプライヤーが増えることは、長い目で見れば当社のお客様のためになるはずです。

相手との関係において“対等”を重んじるのは、当社のグループ内でも変わりません。部署や役職にかかわらずコミュニケーションが取りやすいことに加えて、20代、30代といった若手世代の意見を尊重してもらえる環境があることを強く感じます。何事も否定から入ることはなく、まずは発言者の意見が尊重される、そんな雰囲気が醸成されていることを実感しています。私が管理職に昇格できたのも、業務の成果をしっかり見て、公正に評価してもらえたからだと思っています。

入社してから現在まで同じお客様を担当しているので、今後はほかの案件も経験してみたいと考えています。30代のうちにさまざまな知見と経験を蓄えて、発想や視野が広がるよう、タイで他の案件を担当することや、他拠点に異動してまったく新しい環境で働くことも良いキャリアだと捉えています。海外にこだわらず日本の営業本部で働くのも刺激になると思いますが、まずは新しい案件にチャレンジし、次に目指すべきキャリアについて考えたいと思います。

Daily Schedule

1日のスケジュール

  • 6:00

    起 床

    朝のルーティンで簡単なストレッチ

  • 7:30

    通 勤

    ドライバーが運転する車で通勤

  • 8:00

    出 社

    始業前にデスクで朝食

  • 8:30

    始 業

    タスクや1日のスケジュール確認、メール確認

  • 9:00

    朝 会

    営業内で来客予定や対応中の案件・課題などの共有

  • 10:00

    定例会

    チーム内でお客様生産動向・部品調達状況などの共有、課題・懸念事項をフォローアップ

  • 12:00

    昼休み

    会社付近のマーケットでタイ料理、日本食弁当などを購入

  • 13:00

    移 動

    自社工場へ移動。会社のドライバーが運転してくれるので、移動中はメールなどを確認

  • 14:00

    会 議

    今後の生産予測の共有、生産進捗確認など

  • 15:00

    会 議

    日本のお客様とのWEB会議。最新の生産計画に対する課題を洗い出し、部品調達状況を共有

  • 16:00

    事務作業

    会社に戻り、継続案件や当日の会議で新たに発生したタスクをフォローアップ

  • 19:00

    退 社

    メールチェック・翌日のタスク整理を行い、退社

  • 20:00

    夕 食

    帰宅途中にある日系スーパーで食材を買って、自炊

  • 21:00

    自由時間

    自宅コンドミニアムのジムで軽く運動

  • 23:00

    就 寝

Career Path

キャリアパス

入社を決めた
理由

国は問わずに海外で仕事をしたかった。

物流会社に3年間勤めた後、海外の仕事を志望して転職活動を行い、スミトロニクス・タイの採用試験を受けました。総合商社グループの専門商社でありながらメーカー的な機能を持っていることに魅力を感じたのが志望理由です。

キャリアパス

もしものキャリアパス

スミトロニクス・タイに入社

経験も知識もなかったので一通りの業務を習得するまで2年ほどかかった。

管理本部に配属

営業以外であれば、管理本部の経理やリスクマネジメントでも良かったと思う。

営業としてお客様を担当

8年半にわたって同じお客様の担当なので、新しい案件や環境に挑戦。

管理職に昇格

昇格前より視座が高まり、業務改善などの取り組みを強く意識するようになった。

自身のマネジメント力の強化

管理職として組織の成果を高めるため、実務や研修を通してマネジメント力のさらなる向上を目指す。

トレイニー指導を通した
組織力の強化

人材育成を通して組織力を高めるとともに、一から人に教えることで自分の業務を棚卸しして見直すことができた。指導を通じて少し優しくなるなど人間的な成長も感じた。

これから目指したいキャリア

30代のうちにキャリア形成の基礎をつくっておくため、新しい案件や新しいお客様を担当して、スキルと知識を身に付けて成長を実現したい。